装甲少女マシエリ(完結)

運命とたたかう美少女マシエリと相棒ボーグの物語!

エピソード16 装甲少女マシエリ

ガシャーンと音を立て、女が落ちた6階は教会だった。


結婚式用に商業施設のなかに作られたもので、女の後方に十字架、前方に参列席がある。


参列席の通路には、立て膝をついたマシエリが右腕に装着したレーザー砲義手を女に向けて構えている。


レーザー砲からはコードが伸び、横でパタパタと飛ぶボーグの腹の端子とつながっている。


マシエリの足元には黒いトランクが開いていて、中にさまざまな義手義足が見え隠れしている。


「平面感知なら精度抜群っ! 外さへんで~」


 ボーグがエッヘンと胸を張ると、


待てっ! ハルフレームについて知りたく……」


と女が右手を前に出すが、マシエリは躊躇いなくレーザー砲を発射した。


うしろの十字架とともに、女が吹き飛び、煙がモクモクとあがる。


「最期くらい潔くしたら?」


 マシエリが義手の先を「ふ~」と吹くと、


「ヒュ~。かっけぇ~


 とボーグがたまらず手足をバタつかせた。


んもう! あんなの撃ってくるから〝お気に〟のスカート、開いちゃったじゃないのよう。時計も壊れちゃったしぃ~」


マシエリがスカートの端をつまんで涙ぐむと、


「やっぱ、かっこわりぃ~


 とボーグが目をつぶって首をふった。



                (TO BE CONTINUED)

エピソード15 傘の穴

 女が落下しながらヘリコプターに変形し、真上からマシエリにダタタタタとバルカン砲を発射する。


「マシエリ、傘、傘ぁ~!


 ボーグが騒ぎ


「ああん……」


とマシエリが真上に傘を向けてシールドを張るが、ボスボスボスと穴が開いていく。


女がテラスに激突寸前のところでシュンと人型に戻り、マシエリの傘の前に降り立った。


いくつものの開いた黒い傘が女に向けられている。


「もう終わりだ。最期くらい潔く出てきたらどうだ?」


女がじりじりと傘に近づいていくと、突如チュインと音が響き、女の左腕が真上に吹き飛んだ。


「あ?」


女の足元の床に大きな穴が開いている。


ビル風で傘がクルンと転がると、そこにも小さな穴が開いている。


「下かっ!」


女が穴を覗くと、どこからともなくチュインと音が響いた。


女の両脚が真上に吹っ飛び、床が崩れ、女は訳が分からないまま階下に落ちていった。


「SHIT!」


                (TO BE CONTINUED)

エピソード14 女の秘密

「早くう……。早くう……」


マシエリが傘の中でつぶやくと、チーンと音がしてボーグの白目が元に戻った。


「砲撃10秒につき、30秒インターバルが必要らしいな~。それを悟らせないためにしゃべってるんやろな~」


「なるほどね。で、どんな対策があるの?」


「そこまでは知らね~よ。おめえが考えろ


んもう! 肝心なとこは、いっつもあたしまかせなんだからあ~」


ヘリコプターが大きく左旋回してテラスから見えないビルの死角に入った。


「あれっ、どっか行っちまったで~。おいらのデータ分析に敗北逃亡か~?」


「のんきなこといってないで、次はからくるか、からくるか、分析予想してっ!」


「んなもん、おめえ、右の確率50パー、左の確率50パーに決まってんやろが~」


「ほんっと頼りにならないんだから、もう~」


ヘリコプターの羽の音が鳴りやんだ。


「え……?」


 マシエリが驚きの声をあげた。


「ヘリの音やんだで~? 墜落か? やっぱし、おいらに恐れをなして逃亡か~?」


「また、のんきなあ……。ボーグは警戒してて、あたし警戒するから」


「オッケ~」


人型に戻り、テラスの真上の屋上の縁に立っていて、


「残念だったな」


とマシエリめがけて飛びおりてきた


「マシエリ、上っ! 上ぇ~!


 ボーグがバタバタ騒ぐ。


「んもう、遅いってえ~!」

                (TO BE CONTINUED)

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