白目をむき、マシエリの右ひじと左膝の切断面からジジジジジとがあがっている。


マシエリがバタンとうつぶせに倒れると、


「マシエリィ~!」


 とボーグが絶叫した。


子猫がボーグを狙って、舌をシュンシュンとすばやく左右にのように動かしている。


チッ! こいつがプログラム感染型か~! 2体いやがったんか~」


 ボーグは警戒したが、子猫の舌がシュンと伸び、たやすくボーグの胸を突き刺した


「やっべぇ~!」


 ボーグが叫ぶなか、ボーグの意識は薄れ、古い洋館が脳裏に現れた。


外はしとしととがふり、洋館の廊下ではピアノの調べが流れている。


ボーグがコッコッとどこかの部屋のドアをノックした。


ボーグの手はなぜか年老いた男の手になっている。


ピアノが止まり、


「はい」


 と大人びた少女の声がした。


エリスお嬢様、ケーキと紅茶をお持ち致しました」


 ボーグの声はおだやかな老人の声になっている。


ボーグナインね。どうぞ」


「失礼致します」


 ボーグがドアを開けると、グランドピアノに少女が座っていた。


17歳のマシエリだった。


ピアノの上には、先ほどの猫とそっくりな子猫が座っている。


マシエリの愛猫のミュウだ。


                (TO BE CONTINUED)