救急救命室の2つのベッドに、血まみれのエリスボーグナインが横たわっている。


その脇で数名の医師たちが声をひそめて話している。


少女は、は無事だ。ドールにできるな」


老人は脳の3分の2を損傷している。ドール化は不可能だ」


ボッツにならできるのでは?」


をボッツにするのか? 賛同できんな……」


「少女は両親を殺されている。身寄りがひとりもいないよりはよいのでは?」


「ボッツが身寄りといえるのか?」


「いないよりはマシだろう」


「この少女とて、記憶が継続されるかわからんしな……」


暗闇のなか、「マシエリお嬢様、マシエリお嬢様」と呼ぶ声がする。


「うう……」


マシエリが目を開けると、執事のボーグナインが目に映り、ぼんやりとその姿がボッツのボーグへと変化した。


「マシエリィ~。大丈夫かぁ~? マシエリィ~!」


 ボーグが叫び、マシエリは自分がうつ伏せに寝ていることに気づく。


修理のため、マシエリのゴシックロリータの黒い上着が胸のあたりまでめくられ、背中にボーグのから延びた無数のコードが刺さっている。



「ボーグ……」


 マシエリがの鳴くような声でつぶやいた。



                (TO BE CONTINUED)